全校朝会 校長講話「今一度、いじめについて考えよう!」
- 公開日
- 2017/05/22
- 更新日
- 2017/05/23
お知らせ
この時季の虫。旬の虫は、てんとうむしです。背中に7つの斑点があるのが、ななほしてんとう。黄色いのは、きいろてんとう。あぶらむしやうどんこ病などの菌を食べてくれるので、人間にとってはありがたい小さな味方です。
さて、1週間前の全校朝会では、運動会に向けての準備の話をしましたが、覚えていますか。28日の日曜日は、運動会本番。当日はベストコンディションでこれまでの練習の成果をお家の人に見ていただけるよう、繰り返しになりますが、早寝、早起き、朝ご飯を実行してほしいと思います。
今日は、友だちへの言葉づかいや行動について考えてほしいので、松谷みよ子さんが書いた「わたしのいもうと」という絵本の紹介をしたいと思います。
「わたしは、小学校4年生の妹と一緒にこの町に引っ越してきました。妹は、転校した学校で、いろいろな理由をつけて笑われ、ののしられ、いじめられるのです。妹は、とうとう学校に行けなくなり、心を閉ざして、振り向いてもくれなくなってしまいました。いじめた子どもは、中学生、高校生になりますが、いじめられた妹は、ただ部屋に閉じこもって折り鶴を折るだけです。そして、とうとう死んでしまいます。花と一緒に、妹が折った折り鶴がおかんの中に入れられました。絵本の最後のページには、こんな言葉が書かれています。『わたしをいじめたひとたちは もうわたしを わすれてしまったでしょうね あそびたかったのに べんきょうしたかったのに』」この絵本を書いた松谷みよ子さんは、「自分より弱いものをいじめる、自分と同じでないものを許さない。そうした差別こそが戦争につながるのではないでしょうか」「おそろしいのは、おおかたの人が自分でも知らないうちに、加害者になっている、またはなり得るのではないでしょうか」と絵本のあとがきに書いてありました。
運動会の練習で毎日学校では忙しい日々を過ごしていると思いますが、もう一度、言葉づかいや毎日の行動を見つめ直してみてください。5/8(いじめについて考える日)にも話しましたが、特に、自分と同じでないものを許さない。同じでないから、腹が立つ。だから、ちょっと嫌がらせをしてやろうということで、自分がされたら嫌だなと思うことを平気で友だちにしたり、相手が二度と立ち上がれないような言葉を浴びせたりする言動や行動は、決して許されるものではありません。自分も知らず知らずのうちに、加害者になっているのではないかという気持ちで、日々の言葉づかいや行動について振り返ってほしいと思います。このことについては、学級でも話し合ってみてください。