全校朝会 校長講話 「心に限界はない!!」

公開日
2017/07/03
更新日
2017/07/03

お知らせ

 夏至から数えて11日目が半夏生。田植えを済ませた農家が休息をとる日です。農家の忙しさがひと段落した半夏の頃、四国の香川県では田植えや麦刈りを手伝ってくれた人たちに、うどんをふるまい、よく働いてくれた人への感謝の気持ちを表します。そういうことで、昨日7月2日は、うどんの日となっているようです。

 さて、昨年(2016年)に行われたリオのパラリンピックの開会式のコンセプトは、「限界のない心」です。覚えている人もいるかもしれませんが、開会式のはじめに、車いすに乗った人が、17メートルの高さのスノーボード用のスロープの上から勢いよく下り、ジャンプして、華麗に空中で1回転しました。世界の多くの人たちが驚く、パフォーマンスでした。12日間で、22競技、528種目が行われました。日本からは、17競技に132人が出場しました。

 それらの選手の中の一人を紹介します。視覚障がいのある木村敬一選手です。木村選手は、小学校4年生で水泳をならいはじめ、2012年のパラリンピックロンドン大会では、100m平泳ぎで銀メダル、100mバタフライで銅メダルをとりました。リオのパラリンピックでは、銀メダルをめざして、練習に励みました。視覚障がいのため、まっすぐ泳ぐことが難しく、コースロープに手をぶつけて、何度も何度も居たい思いをすることが多いと話されていました。時には、爪が割れてしまうこともあったそうです。そのようなことにもめげずに、タイムを縮めるために、痛みに耐えながら、泳ぎ続けて練習に励みました。

 その結果、日本代表選手に選ばれ、今度は金メダルめざして頑張りました。結果は、銀メダル2個、銅メダル2個と惜しくも金メダルを逃しましたが、木村選手の強い心は、もうこれで終りという限界を感じさせません。木村選手は、常に前向きに生きています。一つの目標を達成したら、次の新しい目標を決めて、それをめざします。どのような困難があっても負けないという強い心があるのでしょう。本当に素晴らしいと思います。
 
 水泳の学習が始まり、インストラクターに3回授業に入ってもらっていますが、もうすでに、思っていた以上に力をつけている人がいます。自分の可能性を信じて、しっかり指導内容を聞き、素直な気持ちで努力した証です。4年生以上の人は、8/1の水泳記録会出場を目指して欲しいと思います。
「心に限界はない。」水泳以外でも、同じことが言えます。何事をするにしても、自分で限界を作ってしまっている人はいませんか。挑戦する前に言い訳を考えている人はいませんか。自分の毎日の生活を振り返って、考えてみてください。