全校朝会 校長講話「友だちの新しい『よさ』を発見できる人に」

公開日
2017/11/27
更新日
2017/11/30

お知らせ

 「暗い部屋の中の象」の話をします。
 6人の人に暗い部屋の中に入れた象を触らせました。真っ暗なので、そこにいるのが、象だとは分かりません。
まず、足にさわった人は、これは木のようなものだと言いました。
次に、しっぽにさわった人は、これはロープのようなものだと言いました。
3人目は、鼻にさわりました。これは、へびのようなものだと言いました。
4人目は、脇腹にさわりました。すると、これは壁のようなものだと言いました。
5人目は、耳にさわりました。これは、葉っぱのようなものだと言いました。
最後に6人目は、牙にさわりました。これは、やりのようなものでと言いました。

 この話は、私たちは、物事をある一面しか見ていないのに、すべて知っているかのように言う人間の欠点を戒める話です。
 例えば、友だちのАさんが、いつも勝手なことを言っているとします。Аさんのその一面だけをとらえて、その子のことをすべて知っているかのように決めつけて見ていませんか。また、少し勝手なことを言うかもしれません。でも、勝手なだけが、Аさんなのかということです。

 これからみなさんは、色々な人と出会います。みなさんの持っている「よさ」や才能を伸ばしてくれる人もいるし、逆にみなさんの「よさ」をだめにしてしまう人にも出会います。どんな人が自分の「よさ」を伸ばしてくれる人なのか、これを考えるとき、6人の象の話を思い出し、「ちょっと待てよ。人のことをそんな簡単に決めつけていいのか。もっと見方を変える方が良いのではないか」と思える人間に成長していってほしいと思います。

 昔から、「木を見て森を見ず」という言葉があります。細かい所ばかり見て、全体を見ることも忘れてはいけません。人間なのですから、よいところもあれば、悪いところもあります。完全に悪い人もいないし、完全に良い人もいません。お互いの欠点を指摘し合うのではなく、よいところを認め合って、学級をいつも楽しいところにしていってください。

 ということで、先日実施した作品展で言えば、А君は絵が上手、工作はBさんがうまい。というような決まった見方をするのではなく、少し角度を変えてじっくりその作品を見てみると、「今回はC君、細かいところまでていねいに仕上げて、中々がんばってるな。」「Dさん、いつもより色の使い方がうまいな。」など、その人の持つ新しい「よさ」に気づいた人がたくさんいたのではないかと思います。
 これまで、少し見えにくかったその人の新しい「よさ」や「持ち味」を制作過程の努力も含めて、担任の先生と相談しながら、私が選んだ作品を、今、ギャラリー賞として学年の掲示板に貼っています。担任の先生は、もちろんのこと、私も、日頃から一人一人のどんな小さな努力であっても見逃さないようにしたいと思っています。小さながんばりの積み重ねが、大きなことをやりとげることにつながると信じているからです。
 今回は、作品展に出品した絵(1年〜5年)と6年生は私が指導した習字を掲示しています。友だちの頑張りを今一度しっかりと見ておいてほしいと思います。これらの作品には、ギャラリー賞を校長室で渡したいと思っています。