学校日記

市岡小学校「みんなの笑顔・安心ルール」                    各学級で重点ルールを決めました。

公開日
2018/10/28
更新日
2018/10/28

お知らせ

本校の「みんなの笑顔・安心ルール」は、
大阪市教育委員会が策定した学校安心ルール(スタンダードモデル)
とは、以下の点でちがっています。

大阪市が策定した学校安心ルール(スタンダードモデル)は、
あらかじめルール(してはいけないこと)を明示することにより、子どもたちがそれを自覚したうえで、自らを律することができるよう促すことを目的として作成したものです。

子どもたちには日頃より、基本的な約束に示されたことがらを心がけること伝え、ひとりひとりがルールを守ることの大切さや相手のことを考えることができる、「より良い社会(学校)」をめざしているとされています。

書かれているルールの中身を見てみると、
例えば、他の子に対してのルールでは、
してはいけないことの第1段階として「からかう、ひやかす」、「無視する」「物をかってに使う」
第2段階としては「仲間はずれにする」、「悪口、かげ口を言う」「こわがるようなことをしたり言ったりする」という内容が書かれており、
その行動をしてしまったら、「その場で注意」「場合によっては家庭連絡」「個別指導」「自己を振り返る活動」を行うことが示され、問題行動が重い場合は「関係諸機関(警察・こども相談センター)と連携し、学校内で指導を行う」などと書かれています。

ルールを示すことは大切です。しかし、挙げられているルールは大きな意味のもので、おとなからすればこれですべてを含んでいると思われますが、小学生にとっては、具体的に場面や行動が示されていないので、抽象的になりがちです。

また「してはいけない」を強調しすぎると、子どもたちはそれをしないにとどまらず、周囲に対して無関心になったり、積極的に他者と関わらないようになったりします。これでは、自己肯定感(自尊感情)は育たず、楽しい学校生活や、ちがいを認め、支え合い高め合う集団の育成にはつながりません。

私は、子どもたちにとって我々教職員や周囲のおとながすべきことは、努力や成果を積極的に支援し、承認し、賞賛していくことだと思っています。

その考え方に立って、本校の「みんなの笑顔・安心ルール」は、「〜しない」ではなく「〜しよう」の観点でより具体的に作られています。
具体的だからこそ、子ども自身、子ども相互、さらには教職員がより良い行動を見つけ、評価して賞賛できるのです。

本校では、このルールのもとで、子どもたちを認め、賞賛しながら、子どもたちの自己肯定感を育み、そこから学力・体力の取り組みや、集団育成につなげていこうと考えています。

10月に入り、各学級で重点ルールを決めました。
この取り組みは、まずそれぞれの学級の状況から、今、取り組むべきルールを子どもたちとともに設定し、意欲的に達成していこうというものです。10月1日から12日までに各学級でたて重点ルールを決め、15日の児童朝会で発表しました。

今後は、毎週末、各学級で評価していき、その成長を示しながら教職員と子どもたちが一体となってがんばっていきたいと思っています。