宮川彬良さんの音楽授業 その3
- 公開日
- 2014/10/27
- 更新日
- 2014/10/27
全校
8時45分、予定通り授業が始まりました。
○まず、6年生が宮川さん作曲の「風のオリヴァストロ」を歌います。
6年生の児童のピアノ伴奏です。とてもきれいです。
中間部のピアノソロでは宮川さんが体を乗り出して聞いていました。
みんなの歌もとても素敵です。
○演奏後、宮川さんはグランドピアノの全開だったふたを閉め、ピアノの前に座り、子どもたちを自分の周りに来るよう言います。ふたを閉めたのは、みんなから自分がよく見えるようにするためです。
宮川さんのピアノで「風のオリヴァストロ」を歌い始めました。
彼の弾くピアノで、子どもたちの歌声の表情はガラッと変わります。
こどもたちは、あっという間に音楽の本質に引きづりこまれた感じです。
○この曲の出だしは、4分の4拍子の2拍目からゆっくりと始まります。
みんながぴったりと声を合わせるのは、簡単ではありません。
ブレスをしないで歌い始める子どもたちに「息を吸うこと」ブレスで歌い始めのタイミングを合わせることから、授業は始まりました。
どんどん良くなっていきます。
○4分の4拍子の曲ですが、一小節を1,2,3,4と4拍で数えるのではなく、「1
と,2と」と二つに感じると「風」のような雰囲気になる。
拍子の取り方ひとつで音楽が変わることを教わります。
○歌詞の意味を考えてみよう
目を閉じ 耳を澄ませば 聞こえるあなたの風
流れる涙と孤独をそっと撫でる
思っていたよりそこは 平和で穏やかですか
あなたが 会いたかった 人に会えましたか
・・・・
「だれかに訊いているんだよね。この人はどこにいるんだろう?」
・・・・
「そう、上のほう…」「じゃ上を向いて歌ってみよう」
・・・・
「変だよね。・・・だから上は向かない。その気持ちを胸に秘めて音楽に託す。」
「音楽は、そういうことが表現できる。見る角度で、音楽が変わる」
「遠い目でうたうと音が変わる」
○「サッちゃん」をゴスペル風に演奏。
「サッちゃん」の歌詞の意味を考えると・・・
「サッちゃん」を楽しそうに歌うお母さんたちを、子どもたちはどんな気持ちで見ていたのかな?(宮川さんが授業の後、うれしそうに言ってました)
○サルとゴリラの違いは・・・・
ゴリラは歌をうたう・・・
○あえいおう変奏曲
みんなは同じ音を「あえいおう」とうたう。宮川さんがアドリブで曲を付けていきま
す。 すごい!
○最後に、宮川さんの指揮でもう一度「風のオリヴァストロ」をうたいました。
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一流の人との出会い。邂逅。
同じ時間・時代に生きていることのすばらしさ。
音楽を通じて、生きている実感を子どもたちは感じてくれたように思います。
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