学校日記

中秋の名月 10月1日

公開日
2020/10/02
更新日
2020/10/02

校長室(こうちょうしつ)

 昨夜は、中秋の名月でした。
 中秋の名月とは、旧暦(月の満ち欠けと太陽の動きを基に作られた太陰太陽暦という昔の日本の暦)8月15日の十五夜にお月見をするならわしです。
 旧暦では7・8・9月を秋としており、その真ん中の日の8月15日を「中秋」と呼び、またその晩に上がる月のことを「中秋の月」と言っていました。
 中秋の名月の別称である「十五夜のお月さま」もこの旧暦の頃の名残です。
 旧暦は毎月1日は新月でなければなりませんでした。そのため毎月15日には満月か、ほぼ満月に近い月が見られ、1ヵ月が29日ないし30日でした。
※月の満ち欠けの周期は29.5日

 初秋は、空気も冷たくなってきて、秋晴れが続きます。空も高くなり、月もきれいに見えるので、中秋の名月と呼ばれるようになったそうです。

 旧暦と現在使っている暦には1〜2カ月のずれがあるため現在の中秋の名月は9月だったり10月だったりします。

 平安時代、中国から遣唐使によってもたらされた「望月」という月を見る催しが平安貴族に浸透し、観月の宴が催されるようになりました。それが農村を中心に庶民の間で行われていた作物の収穫祭と結びついていきます。豊かな実りの象徴として十五夜を鑑賞し、お供えものをして感謝や祈りを捧げるようになりました。

※写真は、昨夜午後10時頃自宅マンション廊下から見ることができた、大和盆地に浮かぶ中秋の月です。白く冴え返っていました。