学校日記

今日の一言 1月28日 あいさつを考える 「学校だより」より

公開日
2015/01/28
更新日
2015/01/28

校長雑感 一隅を照らす

今日は、昨日の「校長雑感」でお話した「学校だより」から抜粋を載せたいと思います。

何年か前に「虚礼廃止」が世間で声高に叫ばれた時、年賀状を出さなかった企業があったと聞き、「虚礼だったんだ!」と驚いたことを覚えています。

「心」を表すのが「形」であり、「形」のうしろに「心」があると思い致すとき、
この驚きの意味が分かります。

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私たちの何気ない所作や日常の礼儀作法・儀礼の中に、「心」の在り様を見て取ることができる。

この文章の中で先生が書かれている考え方は、多分に「禅」の影響があるように思います。

たいへん厳しいことなのかもしれません。




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あいさつを考える
  形のうしろに心があることを「あいさつ」を通して学ばせる

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学校での一日の始まりの朝の会で、各教室から「おはようございます」の声が校舎中に響いています。これは、一つの形ですが、まさに先生と子ども達との心の通い合う瞬間でもあります。

 たとえば、お客様にお茶をすすめるとき、形はお茶ですが、実は歓迎する心をお客様にさしあげているのです。また、花を生けることは、花という形ですが、美しさや優しさをプレゼントしているのです。形だけが独り歩きするのではなく、心を表すのが形であり、形のうしろに心があることをきちんと、認識させることが大切です。

したがって、「あいさつをする」ということは、互いに心を豊かにするだけではなく、相手を尊敬するとともに、自分をも尊重すること(自尊感情の醸成)になるのです。

子ども達は、形で行うことから心を学び、成長していくのだと思います。
 
学校内だけでなく、家庭や保護者同士・ご近所や地域全体にあいさつが気軽に浸透していくことを願います。そして、それがまさに市域の教育力になることを信じて疑いません。

( 「学校だより 1月号その2」より 文:教務主任 野口先生 )