学校日記

今日の一言 2月12日 車椅子バスケットボールに想う

公開日
2015/02/12
更新日
2015/02/14

校長雑感 一隅を照らす

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6年生が、大阪市中央体育館に女子車椅子バスケットボールの見学にいきました。

同行しました。


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昔から、スポーツを見ると感激して涙腺が緩んでしまう方です。

今日もそうでした。

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最初に泣いてしまったのは、1980年代の早明戦での早稲田の本城 和彦を見たときでした。
この日、彼は驚異的な成功率を誇るプレースキックを幾度も外していました。TVの中でアナウンサーが「どうした本庄」と連呼していました。

嗚呼という観衆のどよめきが、私には聞くのも見るのもつらく、そのラグビー選手にしては華奢な本庄の身体が震えているようにも見えました。

ところが、これで決まれば逆転という、とてつもない期待とプレッシャーの中で、彼は堂々と登場します。

そして、ゴールを決めてしまうのです。

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期待されていない人が、期待以上の結果を出して賞賛されることも、なかなかできることではありません。

しかし、もっとすごいのは結果を出すことが当たり前の人が、期待されたとおりの結果を出し続けることだと思います。



結果を出すための努力、費やした時間。あらゆる労力。どんなにか大きかったことでしょう。


私たちが目にするのは、ただただ鍛え上げられた身体とプレーに向かうすざまじい集中力。

そして、勝利の瞬間を見せられたときには、私たちは心が熱くなるのを抑えることはできません。


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先日、インターネットに「障がい者スポーツに対する感傷的な、感情的な、道徳的な見方を疑問視する」という記事を目にしました。

「私たちは、障がい者の前に、アスリートである。」という主旨でした。


今日の女子車椅子バスケットボールの選手たちは、「アスリート」でした。

あのときの本庄、そして、その後のオリンピックやワールドカップや世界選手権など様々なスポーツ競技の中に登場する「アスリートたち」と同じでした。

今日の試合を見ながら、あの時のプレースキックを思い出し、胸が熱くなりました。

・・・ ・・・ ・・・

さて、

子どもたちは、今日、何を思ったでしょうか。



学校に戻ってきて、校庭に並んだ子どもたちの顔を見たとき、

何かを感じてくれたのに違いない、と私は思いました。


(注:記事中の「早明戦・・」の記憶に少々自信がありません。間違いがございましたらご指摘いただきたくお願い申し上げます。)