学校日記

今日の一言 4月4日 入学式 式辞

公開日
2015/04/04
更新日
2015/04/04

校長雑感 一隅を照らす

≪自分にしか言えないことを皆さんがわかるように話す≫

入学式。卒業式。

学校の二大行事でのあいさつは、たいへんです。

卒業式の時にも、ホームページで悩みを書きました。

今回も、言いたいことがたくさん出てきて収拾がつかなくなっていました。

最後に、そうだったと思いだしたのが、冒頭の文章です。

正しくは、だれか著名な小説家が言っていた、作文の書き方の一節だったと記憶しています。
「自分しか言えないことを、みんなが理解できることばで書く」

逆はダメだそうです。

「誰もが考えつくようなことを、誰もわからない文章で書く」


・・・ ・・・ ・・・

ご意見をお聞かせいただければ幸いです。

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入学式 式辞

新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。
今日からみなさんは、小学校の一年生です。
これから、小学校、中学校、高校、大学、そして大人になってもずっとずっと勉強し続けます。
勉強はとても楽しくて、わくわくすることなんです。
勉強すると、いろんなことがわかるようになります。
そうすると、自分のことを自分できるようになります。
自分のことを自分でできるようになると、お家の人のお手伝いができるようになります。
自分のことが自分できるようになって、お家の人のお手伝いができるようになると、今度は、お友達が困っているときに助けあげることができるようにもなります。
今までは、おうちの人やいろんな方に助けられてきましたが、学校で勉強すると、だんだん誰かを助けることができるようになるんです。

すてきでしょ!

思い浮かべてみてください。
お家の人のお手伝いをしました。
「ありがとう」って言われました。
とても嬉しくなりませんか。わくわくするでしょ。

たくさん、たくさん勉強しましょう。
そして、「ありがとう」って言われる人になれたらいいですね。

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さて、今日は学校の第一日目です。早速、お勉強をしましょう。
それは「あいさつ」です。
明日の朝、起きたらお家の人にまず「おはようございます」といいましょう。
その後、学校行く途中に黄色いたすきをしている人に会ったら、また「おはようございます」と言いましょう。
学校に着たら、校門に校長先生がいます。「おはようございます」と言いましょう。
学校の中にいる大人の人は、先生方や皆さんのお世話をしてくれている人たちです。みなさんに「おはようございます」と言いましょう。

お家では明日から、早速やってみましょう。学校では来週から、「おはようございます」という元気な声が聞こえるのを楽しみにしています。

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さて、これから皆さんの入学式に来てくださった、お客様やお家の皆さんにご挨拶をしますので
静かに待っていてください。
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教職員一同を代表いたしまして、高いところからではございますが、ごあいさつ申し上げます。

ご来賓の皆様、本日はご多用のところ、本校入学式にご臨席賜り誠にありがとうございます。
保護者の皆様、ご家族の皆様、お子様のご入学を心よりお祝い申し上げます。

私は、昨年より民間人校長として桃陽小学校に勤めております。今年で2年目になります。大阪に来る前はドイツに28年、最後の10年間はミュンヘンの日本人国際学校で理事として運営に携わっておりました。
私の目から見ると、日本、そして大阪の教育は素晴らしいと思っています。大阪市全体の取組、教育委員会の取組、そして何より学校の先生方の取組。これらをできる限りご紹介して参ります。在外で感じることは日本の教育の素晴らしさです。守っていかなければならないことがあると信じています。
また、ご臨席賜っておりますご来賓の皆様は、桃陽地区の子どもたちの安全と健やかな成長を何よりも願い、日々ご尽力を頂戴しております。桃陽小学校の素晴らしさは、地域と保護者と学校が一体となって子どもを育てようとしているところです。子どもたちにとって、桃陽はこの上のない「故郷」です。大切にしたいと思います。
子どもたちはまだまだ未熟です。未熟だからこそ、学校に来ます。そして、できないことをできるようにします。毎日が初めてすること。毎日が挑戦です。学校は全力で子どもたちの成長をサポートします。でも学校だけでは限界があります。桃陽地区の皆さんのお力を是非お貸しいただき、皆さんと一緒に子どもたちを育てていきたいと願っております。
本校は、知徳体の育成・生きる力の涵養はもとより、感動のある学校、感謝のあふれる学校にしたいと考えております。
特に本年度は、「命」の大切さを学ぶ。を教育活動の中心のテーマとして取り組みます。
本日より大切なお子様をお預かりいたします。桃陽小学校の教職員一同、全力で教育にあたる所存でございます。よろしくご理解とご支援を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。


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はい、みなさん静かに待つことができましたね。

では、来週また、みんなの元気な顔を見ることを楽しみにしています。

これで校長先生の話を終わります。

平成二十七年四月四日
大阪市立桃陽小学校  校長  吉岡哲郎