【その１】細工谷から

毎朝、この子の笑顔を見ると、とてもとても明るい気持ちになります。

おはようございます！！
　　はきはきと、あいさつをしてくれます。



・・・なんて幸せそうなんだろう！！



　　　　　　　　訊いてみました

＊　＊　＊

　君は毎日幸せそうだね。校長先生まで嬉しくなる。
　
　すてきな笑顔だね。

　どうしたら、そんな笑顔でいつもいられるのかな。
　
　（小学生にたいして、愚問だったかもしれません。）

*　*　*

　わたしが　生まれたときに、朗らかで明るい子になってほしい・・
　と名前を付けてくれたんだって。
　この間も、先生にそのはなしをお母さんがしてたの。

　だから・・・・・。


　　その子をいとおしそうに見守るお母さんのまなざしが見えるようで
　　　　　　
　　涙が出そうになりました。


【その２】堂ヶ芝から

　彼は、必ずきちっと立ち止まってから「おはようございます」と言います。

　「いつも素晴らしいね。気持ちいい！ありがとう」というと
　「よっしゃ—っ！」とガッツポーズをして校門に入っていきます。

　
　昨日、彼は体育の時間に体調がよくなくて、校長室の前の石段に座って
　ほかの子どもたちのことを見ていました。

　いい機会だ、あのすばらしいあいさつがどうしてできるのか、訊いてみよう。



　「ぼくは、一流のスポーツ選手になろうと思っています。
　（なんの選手か教えてくれましたが、二人の秘密です。ないしょ）
　　スポーツクラブでトレーニングをしています。
　　コーチが言っています。一流になるためには、
　　だれに対しても礼儀正しくしなさい。　　
　　特にあいさつは大事だと。僕は一流になりたい。」

　そう言うと、またニコッとします。


　
　今度は私が言ってしまいました。

　　　　　　　「よっしゃ—っ！！！」
　　　
　

　　ふたりとも、まだ２年生です。

＊　＊　＊　＊