学校日記

今日の一言 4月20日 桃陽ルール

公開日
2015/04/21
更新日
2015/04/21

校長雑感 一隅を照らす

今年度、是非取り組みたいことがあります。

それは、桃陽ルールの策定です。


学校には、きまり(ルール)がたくさんあります。
きまりを守ることは、こどもの社会性を培うという観点からとても大切な学校教育のひとつですが、何のためにきまりがあるのか、それを子どもに理解させて「きまりを守る」ことは、理解能力に個人差がある小学校の時期には、困難を伴うことが考えられます。

きまりにも軽重があるのではないかと考えています。

A.個人的な生活習慣のための「きまり」

B.対人関係を伴う社会性を培うための「きまり」



A.個人的な生活習慣のための「きまり」
  忘れ物をしない。遅刻をしない。クツのかかとを揃える。食後に歯磨きをする。
  廊下を走らない。などなど

B.対人関係を伴う社会性を培うための「きまり」
  イライラ・ちくちくことばを言わない。暴力を振るわない。
  人の嫌がることをしない  。などなど

*** *** ***

子どもがきまりの意味を理解できなくても、問答無用で守らせたい「きまり」は
「B」のきまりだと考えています。

「B」の「きまり」で有名なものに、会津藩に【什の掟=じゅうのおきて】があります。
こどもに理屈を言わせず、駄目なものはダメである。ならぬものならぬ!としました。


桃陽ルールを、このような「きまり」のイメージで策定できたらよいのではないでしょうか。


*** *** ***

【什の掟=じゅうのおきて】

同じ町に住む六歳から九歳までの藩士の子供たちは、十人前後で集まりをつくっていました。この集まりのことを会津藩では「什 (じゅう)」と呼び、そのうちの年長者が一人什長(座長)となりました。

毎日順番に、什の仲間のいずれかの家に集まり、什長が次のような「お話」を一つひとつみんなに申し聞かせ、すべてのお話が終わると、昨日から今日にかけて「お話」に背いた者がいなかったかどうかの反省会を行いました。


一、年長者(としうえのひと)の言ふことに背いてはなりませぬ
一、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ
一、嘘言(うそ)を言ふことはなりませぬ
一、卑怯な振舞をしてはなりませぬ
一、弱い者をいぢめてはなりませぬ
一、戸外で物を食べてはなりませぬ
一、戸外で婦人(おんな)と言葉を交へてはなりませぬ
ならぬことはならぬものです

(引用 http://www.nisshinkan.jp/about/juu)

*** *** ***