学校日記

今日の一言 5月18日 【自ら彊(つとめ)て息(や)まず】

公開日
2015/05/18
更新日
2015/05/18

校長雑感 一隅を照らす

かの西郷隆盛が愛読したと言われる佐藤一斎(写真)の『言志四録』

なぜ手にするようになったか、その経緯(いきさつ)は失念してしまいましたが、
力が出てこないときや悩んだとき、私にとって栄養剤のような本です。




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佐藤一斎は42歳から80歳の間に4冊の箴言集を書きました。

『言志録』
『言志後録』
『言志晩録』
『言志耋録』(げんしてつろく)
 
この4冊をまとめて「言志四録」と言います。

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この週末に例のごとく、「活力」を求めて読み漁っていました。

【自ら彊(つとめ)て息(や)まず】

もともと四書五経の「易経」からの言葉で、

自彊不息(じきょうふそく)。

自ら努め励んでやまない、という心持ち、状態のことです。

・・・ ・・・ ・・・

佐藤一斎は、言志後録の中でこのように言っています。

「人が自ら休まず務め励んでいる時には、心は常に光り輝いていて明るく、みだらな考えや遊びに耽るような気持ちはまったく無く、またまといつく憂いや気にかかるような思い悩みなども無いものである。」(講談社 「言志四録」より)

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ワーク・ライフ・バランス( work–life balance)は崩れていますが、明るく楽しく元気にいるためには、今のお前には仕事が一番なんだぞ!と一斎に言われたような気がしました。