学校日記

今日の一言 5月26日 ここにいる理由

公開日
2015/05/26
更新日
2015/05/26

校長雑感 一隅を照らす

音楽を勉強していたころ名プレーヤーの自伝を読んだり、
逸話を聞いたものです。

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フィリップ ファーカスというホルン奏者がいました。
若くしてシカゴ交響楽団のソロ・ホルン奏者になった人です。

彼は、この名門オーケストラのソロ・ホルン奏者になった時、なぜ自分がこんな凄いポストに座っているのか、座っていていいのか、そのプレッシャーに押しつぶされそうになったそうです。その時に、彼は考えました。

「誰かに、私は座らされているんだ。これは必然なんだ。恐れよりも、この機会を与えてくれたことに感謝しよう。喜びに浸ろう。」


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私の大学時代の先生は小島葉子先生。NHK交響楽団の女性オーボエ奏者でした。
知る人ぞ知る名演奏家でした。

あるときお酒の席で、こう言いました。

「オーケストラにいると、怖くて怖くてたまらなくなる時がある。音が出なかったらどうしよう。失敗したらどうしよう。そういうときには、宇宙のことを考えるのよ。何万光年も遠くで光ってる星のこと。自分がちっぽけな存在であること。そうしたら、怖くなくなる。」

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今日の音楽鑑賞会で、Osaka Shion Wind Orchestraの演奏を聴きながら、ふと思い出しました。