学校日記

今日の一言 9月15日 理性的な難民受け入れ その3

公開日
2015/09/15
更新日
2015/09/19

校長雑感 一隅を照らす

ミュンヘンを入口とする難民受け入れは限界を超え、流入者の制限が始まったようです。

とはいうものの、報道を通じてドイツの良心的な人たちは、難民を受け入れるができることの誇りや喜びを伝え続けています。

その中で、しばしば耳にする言葉に次のようなものがあります。

strukturiert 構造的に
organisiert 組織的に
ordentlich 整然とした

ミュンヘン市(または国、バイエルン州)の難民受け入れ対応について、インタビューされたドイツ人女性がこの3つの単語を繰り返し使っていました。

ドイツ人の大好きな言葉です。

行政施策、催し物の実施、種々の問題対応・・・などなど、うまくいっているかどうかの判断基準にもなります。

指示系統や組織の成員の動きが構造的に正しいか?
または、正しく形作られているか?

個人が感情的に、または勝手に動いているのではなく、組織的に機能しているか?

以上の2つも含め、
対応が滞ることなく整然と行われているか?

この逆の「個人的な、感情的な」「無秩序な」「ばたばたした」などは、かなり否定的に使われます。

したがって、

   一生懸命にしていること...は、評価されません。
   一人で汗をかいてがんばっていても、賞賛されることはありません。

・・・・

このような秩序(構造的・組織的・整然とした)が保たれていないないと分かると、体制が壊れる前に動きが止まります。


難民の受け入れの動きが止まりかけています。

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