学校日記

今日の一言 10月14日 G線上のアリア3 音を合わせるということ

公開日
2015/10/14
更新日
2015/10/14

校長雑感 一隅を照らす

これも学生時代のお話です。
副科「指揮」という授業がありました。

いろいろな専攻(器楽科、声楽科、作曲科など)の学生、100名ほどが学校で二番目に大きな練習室(ホール)に座っていました。

指導教官がアシスタント二人に持たせていたのは、横幅数メートル、高さが2メートル程の大きな布団カバーのような布きれです。二人はそれぞれに布の両端をもって立っているので、映画のスクリーンのようです。

スクリーンに向かい合うように座っている学生からは、アシスタントの足も布が接している床も見えません。


おもむろに指導教官が話し始めました。

「これから、君たちの方から布の向こう側へ、このテニスボールをポーンと投げ入れます。君たちから見ると、テニスボールが床に着くところは見えません。」

「君たちは、想像して、テニスボールが床に着いたと思ったら、手を叩いてください!」

「いいですか!いきますよ・・・セーノッ!!」