今日の一言 10月26日 みんなと音が合っているってどういうこと?
- 公開日
- 2015/10/26
- 更新日
- 2015/10/27
校長雑感 一隅を照らす
一人で演奏するのは、緊張します。書いてある音符とちがう音を鳴らせば、たちまちに間違いが聴いている人にわかってしまいます。
合奏は、少々間違っても大丈夫!目立ちません!!
本当でしょうか?
アンサンブルというのは、そんなに簡単ではありません。
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学生時代に初めてプロのオーケストラ(東京都交響楽団)にエキストラとしてアルバイトに行った時のことです。(私の先生がこの楽団のプレーヤーだったので声をかけていただいたのです)。
曲は大編成、マーラーの交響曲第8番でした。
私が演奏するパートはメゾフォルテかフォルテで演奏するところばかり。
レコード録音でも、生演奏でも、なかなか聞こえてこないパートです。
とは言うものの、繰り返し繰り返し個人で練習して、本番を何度かしたような状態で最初のオーケストラの練習日をむかえました。
「こんなに練習したんだ!さあ、どうだ!」と言う気持ちで吹き始めたのですが、
変です!
私の音だけ浮いて聞こえます。ほかの音から「はみ出る」という表現が合っているでしょうか。
私の音は、周りのプロの人の音と違った鳴り方なのです。音が混じり合いません。
ああでもない、こうでもないと・・と息の入れ方を変えたり、お腹をひっこめたり出してみたり、右往左往していると、すっとみんなの音の中の仲間に入る瞬間がありました。
この吹き方だったんだ。これが音が合うっていうことか・・と気づかされた瞬間でした。
それから何回も似たような経験をしました。
自分が思っているより
音を短く吹いたり長く吹いたり、
大きくしたり小さくしたり、
高くしたり低くしたり。
そのたびに、
ここまでしなければいけないんだ!
音が合うってこういうことなんだ!
と、音楽の絶妙さ、面白さに喜びを覚えていました。
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4年生の鍵盤ハーモニカのバッハ。
数分間の曲の中で、一か所でもこれが音があっているっていうこと?・・っていう経験をさせてあげたいなと思っています。