学校日記

今日の一言 11月16日 「怒り」・やられたら、やり返す?

公開日
2015/11/16
更新日
2015/11/16

校長雑感 一隅を照らす

1年生がのびあがるようにして、6年生を見ています。

先週の天王寺区スポーツ交歓会の表彰をしたときの風景です。

6年生みたいに立派に、かっこうよくなりたいなぁ・・・・・



***11月16日の全校朝会の校長あいさつ ***


まずは、先週の学習発表会。とてもすばらしかったです。何より、本番が一番上手であること、本番に力を出せたことが素晴らしいと思いました。

・ ・ ・ ・

次に、とても大切な話をします。

パリで悲しい事件が起きたことを知っていますか?
(ほとんどの子どもが手をあげる)

ここで起こったことは、「ある考えを持った人が、ちがう考えを持った人たちを殺す」という、とても悲しい出来事です。
そして、「やられたら、やり返す」という気持ちがこの出来事の背景にあります。

桃陽小でも「やられたら、やり返す」という言葉をしばしばきくことがあります。

喧嘩をしているので「どうしたの?」と訊くと「あいつが先にやったから。あの子がこんなことを言ったから」と・・。

これは「やられたら、やり返す」という気持ちです。
これでは、いつまでも喧嘩は続きます。

・ ・ ・ ・

もう一つ、ここには、悲しい心の動きがあります。それは「怒り」という感情です。
「怒り」は、誰でも持っています。
人は「怒り」の感情を失くしたくて、何千年も前からこの感情と取り組んできました。
でも、なかなか失くすことはできません。

みなさんも、ここいる先生方も、そして私も「怒り」の感情を持っています。

でも、大切なのは、その「怒り」の感情を人にぶつけないことです。
もし「怒り」の感情が出てきたら、それをコントロールしようと試みてください。

特に4年生から6年生の子どもたちには、今私が言ったことは理解してもらえると思います。君たちには理解できるはずです。

校長先生のお話を終わります。

*** *** ***

パリで起こったことは悲しい悲しい出来事です。

でも、この出来事に「憤り、怒り」を子どもたちに持たせてはいけないと考えています。

「命の大切さを学ぶ」桃陽小学校には、ふさわしくない感情ではないでしょうか。

私たちの子どもたちからは、このような感情を遠ざけてやりたい。
もっと幸せで、愛情にあふれた感情で包み込んであげたいと熱望しています。