長い挨拶だな・・・
最後に、あんな偉い人がはなすのに
次から次へと出てくる地域の偉い人たち、
平気で１０分、いや２０分ほども話す人がいる。

信じられない！！

俺の話す時間がなくなる、と怒っているんじゃないだろうか。

最後に話す人の気持ちを想像してハラハラしていました。

・・・　ところが、最後に登壇した人。
身長１９０センチ、体重は１２０キロぐらいありそうな、
この人。
彼は、３０分も話したのです！！
ご心配には及ばず！！でした。

＊　＊　＊

最後に話した人は、当時のドイツ連邦共和国首相のヘルムート・コール氏。

場所は、ハイデルベルグのコングレスホール。１９９０年ごろ。
マイスターの称号の授与式のことでした。

私は、式典で演奏を担当するオーケストラに参加していました。
演奏曲は、ワーグナー作曲の楽劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー・第一幕への前奏曲」と「ドイツ国歌」。

ハイデルベルグ市長さんや地元のいろいろな団体の代表者、そしてコール首相のあいさつの後、演奏すると聞いていました。
ステージ上の長い長い待ち時間のあと、ぐったりしながら演奏したことを覚えています。

＊　＊　＊

２月５日、大阪市本田小学校で音楽の研究授業がありました。４年生の授業です。
その研究授業の一環として、４年生の合奏の指導をしてほしいという、うれしいご依頼をいただき行ってきました。

演奏曲目は
ワーグナー作曲の歌劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー・第一幕への前奏曲」

そうです、コールさんの長いあいさつ（演説）のあと演奏した、同じ曲です。

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本田小学校の講堂に「マイスタージンガー」が響き渡ります。
楽器編成は、鍵盤ハーモニカ、リコーダー、ビブラフォン、電子オルガン、ティンパニー、ピアノ。
電子オルガンが、金管楽器、弦楽器、オルガンなどを演奏します。
編曲は、本田小学校長の銭本先生。

素晴らしい演奏でした。

私は、２週間ほど前にいただいたスコア（パートがすべて書かれた楽譜）で勉強してこの日に臨んだのですが、困りました。何を言っていいのかわからなくなるぐらい上手だったのです。

とても楽しそうに、でも真剣に演奏しています。

どんな指導をすると、子どもたちはこんなに生き生きといい音を出すのだろう？！

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桃陽での私の勉強が始まります。