マッチ棒を３０本用意します。
机の上に置きます。

よし、始めるぞ！
１回目　成功
　マッチ棒を１本、左から右へ動かします。

２回目　成功
　２本目のマッチ棒を左から右へ、あと２８本。

３回目　・・・・
４回目　・・・・

２０回目を過ぎたあたりで集中力がキレそうです。
筋肉も硬くなってきました。ここから勝負！

２８回目　・・・・
２９回目　・・・・！！　あっ失敗！！

右に移動させたマッチ棒を全部、左に戻します。

始めからやり直し。
１回目
２回目
・・・
・・・
３０回目　成功！！！！

＊　＊　＊　＊

これは楽器の練習風景です。
コンサートであがってしまって頭が真っ白になっても指が勝手に動くように、身体に覚えこませます。

こういう練習をする音楽家は少なくありません。

昔、私もやっていました。

＊　＊　＊　＊

音楽の授業では、ピアノを弾かなければならないことがあります。

とても緊張します。

マッチ棒を３０本用意することはありませんが、少なくとも５回は間違えずに一曲通せるまでは、子どもたちの前でピアノを弾く勇気は持てません。

ときどきしんどくなりますが、自分のピアノで子どもたちが
ふっといい音を出してくれることがあります。

そんな時は、やっぱり、５回の通し練習のお蔭だ、
やってよかったと・・・

ステージで演奏するのも、授業で子どもたちと演奏するのも
同じです！！！


でもこれって、スポーツの練習にも似ていませんか？？？