学校日記

今日の一言 2月22日 あの時がんばっててよかった

公開日
2016/02/22
更新日
2016/02/23

校長雑感 一隅を照らす

ジュネーブ国際コンクールで一位を獲得した名フルート奏者、かつ芸大の教授が教員養成課程の授業を受けているらしい!!

・・・

つい先日、彼は、学生のオーケストラの公開演奏会のソリストとして、モーツァルトの「フルートとハープの協奏曲」を演奏。
学生だった私は、1番オーボエとしてオーケストラに参加し、練習とコンサートでご一緒していました。その間、その黄金色(こがねいろ)のような音色と貴婦人のような音楽に聞き惚れていました。

「なんで、今更先生の免許をとるの?」

卒業生のほとんどがプロの演奏家になるこの学校では、教職をとる人は少ないのです。
かくいう私もあまり興味がありませんでした・・その時までは。

彼が、教職の免許が欲しい理由。
それは簡単でした。
大学付属の高校で教鞭を執ることになったのです。ところが、教職の免許をもっていません。急遽、免許を取るべく学生に交じって猛勉強をしていたという訳です。

なるほど、演奏家になっても高校で楽器を教えようとすると、高校の先生の免許がいるのか・・・。
よし、僕も免許をとろう。

一念発起して私も免許をとったのです。

* * * *

昨年の11月から音楽の授業をしています。
こうして授業ができるのも、あのとき「教授」が教職免許の勉強をしてくれたお蔭です。

・・・

今、手元には、

中学校教諭免許状(音楽)
高等学校教諭免許状(音楽)

があります。

・・あの時、がんばってて よかった!!

(写真:フルート奏者 金昌国氏)