学校日記

今日の一言 2月29日 外国語教育に想う

公開日
2016/02/29
更新日
2016/02/29

校長雑感 一隅を照らす

外国語には悩まされてきました。


「語学習得」ということに関心を持ち始めたころ(必要にも迫られて)、
何か少しでもヒントが欲しいという気持ちから、
語学の天才・達人と言われる人を探しました。


森鴎外
新渡戸稲造
岡倉覚三
南方熊楠
などなど・・・



その中でも印象的で、親しみやすかったのは
ハインリッヒ・シュリーマンでした。

彼の勉強方法は次のようだったそうです。

1 非常に多く音読する
2 決して翻訳しない
3 毎日1時間
4 常に興味ある対象について作文を書く
5 作文を語学教師の指導によって訂正する
6 前日直されたものを暗記して、次の時間に暗唱する

更に興味深かったのが

「何か国語にも訳されている本(名著、または好きな本)をいろいろな言葉で読む」

というものでした。

私も、シュリーマンのやり方を真似してみよう!!

ドイツ語を勉強しなくてはならなかった私は、ドイツ語と日本語で出版されている本を探しました。

モモ(ミヒャエル・エンデ)
星の王子様(アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ)
武士道(新渡戸稲造)
自省録(マルクス・アウレリウス)
ゲーテとの対話(J.P.エッカーマン)
七つの習慣(スティーブン・R・コヴィー)

・・・・etc.

まだまだいっぱいあります。
かたっぱしから手を出しました。
時々うまく行くことがありましたが、でも長続きしません。

私が失敗した理由は、簡単でした。

   中途半端な真似しかしなかったから・・

少しでもうまくいきそうかな?
と思えたときは「音読」を一生懸命したときでしたが
でも、何日も続きません。
「2〜6」については、全く出来ませんでした。

こんな風に、私の語学学習の挫折の歴史がはじまりました。

・・・・

そんな頃に、出会った本が「わたしの外国語学習法」(ロンブ・カトー著)でした・・・・

(つづく)