「５００でも１０００でも素振りをします。
　どんなに夜遅くなっても、できたと思えるまで
　納得するまでは寝ません。」

王貞治の素振りの話は有名です。
この言葉も、ラジオかテレビで聞いた記憶があります。

まだできないな。
でも、明日はできるようになるかもしれないから
今日は寝ちゃおう・・・

当時、こんな夜をいったい何度迎えていたことでしょう。
そんなある日、この放送を聞いたのです。
大学受験の頃だったのか、コンクール前だったか
記憶は定かではありませんが

そんな意志の弱い自分自身に、ぼんやりとした焦りのような
苛立ちのようなものを感じていた私にとって
「衝撃的」でした。

やっぱり凄い人は違う！！
こんな人たちのいる世界にいたい！・・と
叫びたいような気持になったことを覚えています。

・　・　・

結局、繰り返してきた夜を同じように重ねる日々でした。
ときどき、ほんとに1年に何度かは
納得するまで寝ない夜を過ごすことがあります。
そんな日は、とてもとても幸せな気分になります。

よく眠れます、納得してベッドに入るのですから・・・