学校日記

今日の一言 7月26日 運慶とロダン

公開日
2016/07/26
更新日
2016/07/26

校長雑感 一隅を照らす

「なに、あれは眉や鼻を鑿で作っているんじゃない。あの通りの眉や鼻が木の中に埋まっているのを、鑿と槌の力で掘り出すまでだ。まるで土の中から石を堀り出すようなものだから決して間違うはずがない」

 (夢十夜・第六夜から)

運慶の鑿さばきについて、それを見ていた若い男が言った言葉です。

・・・

「ロダンは、実際に見えているものしか作らない」と言う意味のことをリルケは言っています。見えるとは、頭の中にはっきりとイメージしている映像のことです。それをそのまま彫刻しているのだと。偶然の産物はなく、すべて必然であると。


***
どのような音楽をしたらよいのか、音を出したらよいのか悩んでいるときに、この本を読みました。

もし、私の頭の中に、明確な「音」が鳴れば、それをなぞればいいんだ、
素晴らしい音楽ができるじゃないか・・・なんだ簡単じゃないか、と。

ところが、そう簡単に頭の中に「音」が鳴るわけがありません。

それから、ながいながい苦しい時代が待っていました。

でも、この2冊の本から、芸術だけではなく、すべての分野や事柄、人間関係に至るまで、完成した理想の状態をイメージする能力の大切さを学びました。

どこかに既にある目標を目指して進むのは、自分の価値観ではなく、よその誰かが作った価値観なので、どこかに不満や不安、言い訳などが出てきます。

自分の頭の中に自分自身の価値観を持つ楽しさ、その価値観・イメージを頼りに生きる喜び。これらは全く次元の違うワクワクすることです。

心や頭が固くなってきた私には、なかなか難しいことですが、
子どもたちは、天才です。
ワクワクする楽しい生き方をしてほしいと思います。