学校日記

今日の一言 9月6日 整える→調える

公開日
2016/09/06
更新日
2016/09/06

校長雑感 一隅を照らす

違いを殺してしまう「整理整頓」の教育ではなく、
違いを全体としてまとめることによって、あたらしい高い水準の価値観を生み出す「調和・調律」の教育がこれからは求められる。(※)

菊池省三という教育実践者のことばです。
平成27年まで一教師として現場に立ってきました。
学級崩壊したクラスを立て直してきた経験を彼自身のメソッドまでに昇華し、多数の本を著わしています。

・・・

蛇足ながら私見を加えると・・
調和のある教室、学校にするためにはお互いへのリスペクトと信頼が欠かせない。
相手へのリスペクト・信頼は、「みんな懸命に真面目に生きている」と言うことを信じることから始まるのではないかと思います。

ふざけたり、ふまじめだったり、人の嫌がることをしたり・・
そんなことを本気でしたい人はいない。

そんなふうに見えたり、結果として思わずそんなことになってしまったりしているだけなのではないでしょうか。

そう信じることができる力が「相手へのリスペクト・信頼」につながり、そのような個人の集まりになれば、一人一人違っても「調和」できるのではないかと思います。

・・・

「形を整える」ことは、違いに対する寛容さや想像力を奪い、
「調和する」ことは、人への寛容さや想像力が養われる。

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菊池省三氏の教育観に共感します。

※引用
「挑む」
私が問うこれからの教育観
(菊池省三著・中村堂)