今日の一言 9月7日 学びの主体を子どもに移していく
- 公開日
- 2016/09/07
- 更新日
- 2016/09/07
校長雑感 一隅を照らす
昨日に続き、菊池省三氏の本からの引用です。
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小学校で、私たちが長い間受けてきた授業。
それは「一斉授業」と呼ばれるものです。
先生が教壇に立ち、40名ほどの児童・生徒に教える。
教師が子どもたちに「教える」という一方通行の教育です。
今では、「話し合い」「グループ学習」など、一歩通行にならないよう工夫されているように見えますが、「一斉授業」の枠組みの中でどんなに喘いでも「教師が子どもに教える」という枠から外に出ることはできません。
子どもたちが「外から」教えられる・・・これは昔と何も変わりません。
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今、教育の現場では、「教える側から学ぶ側に視線を移す」子ども同士が意見を交わし、考え深めていくというアプローチが求められています。
子どもが主体となって内発的に学んでいくこと。
すなわち
「学びの主体を子どもに移していく」
これは、文部科学省が推し進めているアクティブラーニングと通じます。
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『「挑む」私が問うこれからの教育観(菊池省三著・中村堂)P.146』の内容を引用しつつ、私なりに解釈してみました。
「子どもの成長」が中心となる教育を目指す、というのが彼の言わんとするところだと思います。教え込まれるのではなく、一人ひとりの子どもが確かな成長を獲得することが、本質的な教育的なアプローチであると・・・・