今日の一言 9月20日 教育経済学
- 公開日
- 2016/09/20
- 更新日
- 2016/09/20
校長雑感 一隅を照らす
ある人から「これからは教育経済学が大切だ」と、言われました。
早速、3連休に推薦してもらった本(※)を読みました。
今、日本では様々な教育施策が矢継ぎ早に打ち出され、
現場はその対応に追われています。
これらの教育施策。
教育的効果を検証した上で策定されているのでしょうか?
効果を検証するだけの実績調査記録があるのでしょうか?
数値による因果関係は検証されているのでしょうか?
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「小学校卒業後の個人の成長の記録はあるか?」
「個人の成績、性格、家庭環境などの記録と、児童に実施した教育内容、
その後の成長記録との因果関係を計る資料はあるか?」
大阪の何人かの教育関係者に訊いてみましたが、そういう記録や資料はない、というお返事ばかりでした。
何を根拠に私たちは今の教育を「よし」としているのでしょうか。
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教育経済学者は、これらの疑問を経済学的視点と科学的なアプローチで解決し、実効性のある教育施策の策定に影響を持ちたいと考えているようです。
次の時代の波が来る予感がします。
※引用:「学力」の経済学 中室牧子著・ディスカヴァー トゥエンティーワン