学校日記

今日の一言 10月4日 寛容と不寛容

公開日
2016/10/04
更新日
2016/10/04

校長雑感 一隅を照らす

「寛容は自らを守る為に、不寛容に対しても寛容であるべきだ」

日本教育会大阪府支部の会報大阪・9月号に掲載された記事の中で見つけました。
渡辺一夫という有名なエッセイストが著した「狂気について(岩波文庫)」というエッセイ集からの引用です。引用したのは、同志社大学学長の村田氏。

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「人類の歴史はある意味で寛容と不寛容との争いの歴史だ」
「寛容と不寛容は歴史の中では多くの場合、不寛容が勝ってきた。なぜならば不寛容の方がはるかに攻撃的である。寛容は防御的であり、不寛容は攻撃的である。」

「恐ろしいのは、寛容と不寛容の歴史の中で、寛容が不寛容と戦う中で、寛容が自ら不寛容になっていくことである。」

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私が、人として美徳とする性格は「寛容」です。

社会の中に「不寛容」がはびこっている気がしてつらくなることがあります。
ところが、私は「不寛容」に対してファイティングポーズをとってしまっていることがしばしばあります。

気付いていたものの、上記の文章のごとく、明言されたことは、
私とって「諌め」となりました。