学校日記

今日の一言 10月18日 感謝(オーボエ)

公開日
2016/10/18
更新日
2016/10/18

校長雑感 一隅を照らす

「五年生に、一緒に校長先生がオーボエ吹いてくれる・・と言いました」

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音楽の先生に2学期に入ってから、月に一度の水曜日の音楽集会でオーボエを吹いてほしいと言われていました。

オーボエという楽器は、リードという歌口を自分で作らなくてはいけません。
私が今持っているリードは何年も前に作ったものです。
5分程度の演奏で音が鳴らなくなります。

また、楽器は演奏していないと口の筋肉が吹奏に耐えられません。
口の形が壊れてしまい、音のコントロールが出来なくなってしまいます。

「ん〜、できるかな?少し試してみて、演奏できそうであれば・・」と答えていました。
週末に学校の音楽室で音を出してみると、やっぱり聞くに堪えられない音しか出ません。
断るしかないかな・・と諦めていました。

今から一週間ほど前、
「五年生に、一緒に校長先生がオーボエ吹いてくれる・・と言いました。子どもたちもとても喜んでますよ」
音楽の先生が、嬉しそうな楽しそうな顔で言いました。

・・・えッ!!そんな!
   こんなコンディションでは子どもたちの前でなんか吹けないぞ。

と頭を抱えましたが、

「もう言ってしまったし、やりましょう!!」と、いたって元気で前向きな音楽の先生です。

もう、やるしかない!それではと、
・・・では、週末に一緒に練習しましょう。ちゃんと出来なければ子どもたちの前で演奏できません。・・と特訓を提案しました。


数日前の土曜日に、音楽の先生も休日出勤。
何とかなりそうかな!?

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明日は、全校での【音楽集会】
皆で歌を歌った後、5年生が合唱を発表します。
その時に音楽の先生がピアノ、私がオーボエで伴奏をします。

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楽器を人前で演奏するチャンスはそんなに簡単に得ることができるものではありません。
プロの音楽家であればコンサート会場に足を運んでもらわなければいけません。
一流でなければ聴きに来てもらえません。

今回の様に伴奏であっても、450人の子どもの前で音を出すことは、「すごい」ことです。

「すごく怖いこと」です。

下手な演奏すれば、子どもたちは音楽を嫌いになるかもしれません。
でも、上手に演奏すれば、もっと音楽を好きになってくれるかもしれません。

いい音を聴かせたい、きれいだな、音楽っていいな・・と子どもたちに思ってもらいたい。
怖さから、少しだけ明日が来ることをわくわくする気持に変わってきました。

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子どもたちといっしょに演奏する機会をいただけたことは、この上もない喜びです。
音楽の先生に感謝、一緒に演奏してくれる5年生に感謝。聞いてくれる子どもたちに感謝・・・感謝・感謝・・感謝です!!

ありがとうございます!!