今日の一言 11月15日 志望動機 一輪の花
- 公開日
- 2016/11/15
- 更新日
- 2016/11/15
校長雑感 一隅を照らす
誰が置いたのでしょうか。
教壇の机の上に花びん、一輪の花。
名もない花。
先生は、ほんとうにうれしく思いました。
ひとつは、この花を置いてくれた、その優しい気持ち。
もうひとつは、花を置いたことを誇らしげに言ってこないこと。
人は、自分のしたことを自慢したがるものです。
出来ることを、さも自分しかできないことのように吹聴したくなるものです。
そのような心は、人と比べて、人より優れているという気持ちになってしまいます。
花を置いてくれた子は、そんなことは考えていないのでしょうね。
偉いと思います。立派な人になると思います。
みなさんも見習いましょう!!
***
私が小学生の時の思い出です。
よくある話ですが、
この先生のお話は、私の価値観をつくりました。
私の原体験です。
ところが、今の世の中は違います。
・何をやったか人に分かるように説明できるひとが「できる人」です。
・上手に自分の実績をアピールするひとが「実績のある人」です。
・人が分かるように数値にまでして、他者と比べて優れていると自慢できる人が「優秀な人」です。
私には少しだけ<生き辛い>世の中です。
なぜなら、私が学校でならったことと違うからです。
***
海外に長く暮らす日本人は、日本について大きく2種類の考え方を持つ人にわかれるように思います。
その1:その国を大好きになって、日本の習慣・文化・教育に批判的になる人
その2:その国の習慣・文化・教育に違和感を覚え、日本が夢の国になってしまう人
私は、後者でした。
私にとって日本は、夢の国。日本人は、素晴らしい教育を受け、世界に誇る習慣・文化を持っているひとたち。
・・・
それなのに、いつごろからか日本から来た人たちが、何だかヨーロッパにいる人のようになってしまった!と感じました。
日本で何が起きているんだろう?!
(つづく)