【能・狂言 公演】11月28日 その3
- 公開日
- 2016/11/28
- 更新日
- 2016/11/28
全校
「柿山伏」
山伏が修行を終えて故郷に帰る道すがら、山伏はのどが乾いてしまい、柿で渇きをいやそうとしました。
木の下から柿を落して食べようとしますが、うまくいきません。
そこで木に登って柿を食べ始めました。おいしい柿をいくつか食べているうちに、渋柿にあたってしまいました。「おいしくない」と吐き出した柿を投げ捨てると、見廻りに来ていた柿の持ち主に渋柿が当たってしまい、柿を食っていたことに気づかれてしまいます。
柿の持ち主は、柿の木に登って盗み食いしている者が山伏と気づき、いつも威張っている山伏をからかってやろうと思います。柿の木に登っているのは犬だ、猿だ、烏だ、鳶だと言って、人じゃないなら鳴いてみよ、と悪ふざけをします。しまいに鳶は飛ぶものだ、と言い、山伏は飛んでしまい大怪我をします。
山伏は、悪いことをしていたことを棚に上げ、怪我の原因はおまえだ、と柿の木の持ち主に怒りますが、持ち主は一切取り合わず立ち去ろうとします。山伏は持ち主に呪文をかけ、足止めしようとしますが、うまくいかず持ち主は逃げ、山伏は追っかけて行き・・・。[1]
写真:舞台向かって右。黒い木の箱は「柿の木」を表現しています。
この木の箱の上で、演者は猿や鳶のものまねをする「山伏」を演じます。