学校日記

今日の一言 1月27日 「変えていいんですか?」

公開日
2017/01/27
更新日
2017/01/27

校長雑感 一隅を照らす

明日、弁天町の大阪市教育センターで行われる「平成28年度 教育センターフォーラム」で【外部公募校長の報告】の発表者4人の一人としてポスターセッションに参加します。

内容は「選択と集中 〜PTA組織改編を通した意識改革〜」です。

様々な学校活動は、どれもすばらしいもので、簡単にやめることができないものばかりです。しかしその中には、なぜその行事や活動が始まったのか知っている人がいないようなものもあります。

桃陽小学校に赴任した平成26年。PTAの役員の皆さんからPTAの組織運営にむずかしさがあるというお話を伺いました。
なんとかなるんじゃないだろうか、と思ったのは、前職のミュンヘン日本人国際学校での理事・事務局長としての経験からでした。

私が勤務し始めた当時のミュンヘン日本人国際学校は、ちょうどその年に創立10周年を向かえるという若い学校でした。学校としての組織はまだまだ出来上がっていません。
あらゆる活動をひとつひとつ見直すことができる機会に恵まれていました。
子どもたちにとって何が必要なのか、必要ではないのか、「選択と集中」について真剣に話し合う毎日でした。

桃陽に来てPTAの現状を聞いたとき、変えればいいんじゃないかな・・・と直ぐに思いました。そしてPTAの役員の皆さんと相談を始めました。

「変えていいんですか?」
PTAの役員の方からそう聞かれたとき、即座に答えました。

「もちろんです」

・・・
そうして始まったPTA組織の改編は、どんどん進み平成28年から実際に新しい組織で動きはじめました。

ここまで動かしたのはPTAの皆さんでした。
計画立案、数十回にも及んだであろうミーティング、ミニッツ作成、総会の準備などなど・・・多くの学校では教務主任の先生や教頭先生がペーパーを書くことが多いそうですが、桃陽はすべてPTA役員の皆さんと多くの実行委員の皆さんが一緒になって進めていったのです。

これほど前に動いたのは、「変えていいんだ」という想いだったのではないでしょうか。
変えたい、変えなければならない・・みんなわかっていたけれど、

変えていいんだろうか?
誰が変えるんだろうか?
誰が変えることにOKを出すんだろうか?

二の足を踏んでいたのかも知れません。よくあることです。

変えていいんだ
わたしたちが変える
わたしたちが自分自身にOKを出す

なぜなら、私たちの学校だから・・・・

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フォーラムでは、こんな話をしようと思っています。
大阪市の教育改革を進めて欲しいと言われて、雇用された公募校長です。

PTAの組織改編や運動会の団体演技の取りやめ、修学旅行の行き先変更、ドリームマップの取組、宮川彬良氏の4回の特別授業と新曲「カンターレあかんたーれ」・・・・

何が公募校長としての実績と言えるのか、自信はありませんが、「感動・感謝・一隅を照らす」をグランドデザインの中心テーマに掲げ3年間やってきました。

明日は、少しでもその概要をお話しできればと思っています。

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発表に際して、この主題でおはしすることを認めてくださった現PTA役員の皆様に感謝申し上げます。