学校日記

今日の一言 2月3日 創作すること

公開日
2017/02/03
更新日
2017/02/03

校長雑感 一隅を照らす

今日の宮川さんは今までの雰囲気と違っていました。
これまで3回の来校時と同じように、ホテルから学校へ向かうタクシーの中で打ち合わせをしました。

これまでであれば、おおよその段取りをお話しすると「あとは、僕がアドリブで進めていけばいいのね」とすんなり打ちあわせが終わります。
ところが今朝は違いました。
「今回は、創作の過程のひとつなんだよね。子どもたちからイメージや大阪弁独特の言い回しを吸収したい。録音させてもらっていいかな?」

彼は8時に学校に到着すると、すぐに大阪生まれの大阪育ちの先生に校長室に来てもらい、詩を朗読してもらい、それを録音しました。

「すごいね。もう音楽要らないね」と、大阪弁の音楽的な響きに感心することしきりです。

8時半からは、体育館で子どもたちの歌、演奏、そして群読を聞き、その間、すごい集中力で子どもたちの様子を観察し、声に耳を傾けていました。

・・・
「宮川先生、響先生、ありがとうございました。
 皆さん、宮川先生が今日来た大きな目的の一つは、大阪弁で作られた詩「カンターレ!あかんたーれ」をみんなが群読するのを聴いて作曲のイメージを膨らませることです。作曲は天から降ってくる星を掴むように、音楽のイメージを掴むような作業があります。今、みんなが演奏してくれた「カルメン」や、群読には、みんなのエネルギーが漲っています。宮川先生は、それを充分に感じたことと思います。これは一つの作品が出来上がる、創作の過程に立ち会うということです。すばらしい経験となるでしょう。最後に、宮川先生と響先生に感謝の言葉をいいましょう。ありがとうございました!」

私からあいさつをさせていただきました。

・・・

会終了後、校長室に戻り、PTAの役員の方に「詩」を読んでいただき、宮川さんはその録音を始めました。そして、次の仕事へ向かわなければいけないぎりぎりの時間まで、大阪弁の言葉の意味や在り様など響さんやPTAの方と話し込んでいました。

いつもの温厚で冗談を言って楽しそうにしている様子とは、全く違いました。
彼が、タクシーの中で言っていた「今日は創作の過程のひとつなんだよね」と言う言葉を思いだしました。

創作すること・・とは?
その厳しさを見たような気がします。

***

本日は早朝から大阪市、大阪府の学校、教育委員会からお越しくださいました!
ありがとうございました!

来校者の受付をご担当してくださったPTA役員の皆様!
ありがとうございました!

そして、1月に入ってから今日のために子どもの指導に全力で取り組んだ先生方!
ありがとうございました!!

子どもたちは、素晴らしい合奏と群読をしてくれました。

子どもたちにとって、
今日は、間違いなく大切な日になったことと思います!!!