今日の一言 3月7日 全部欲しがらない、使い切らない
- 公開日
- 2017/03/07
- 更新日
- 2017/03/09
校長雑感 一隅を照らす
頂いたものを使い切ったり、もっと欲しがったりすると
次から「あの人にあげると、もっともっとと欲しがるから、最初は少しだけにしておこう」となります。
逆に、いただいたものを大切にしたり、もう十分ですと、ありがたがって遠慮していると「あの人は、あげたものを大切にしてくれるし、慎みぶかいから、少しだけだけどたくさんあげよう」となります。
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最近、子どもたちの登校する時間が少し早くなってきています。
8時10分までは、校内に入らず校門の辺りで子どもたちは時間待ちをします。
「この線を超えないで、ここで待って!」と言うと、必ず何人かの子はその線から前に出てきます。
そこで上のおはなしを思いだし、こんなふうに言いました。
「ここで待ってと言ったのに、その線から余計に前に出ると、次からは、ここで待ってって言っても、どうせはみ出るから、もっと後ろの方で待つように言おう、と思ってしまうよ。」
「でも、言ったところでちゃんと待っている人は、いつもしっかり言ったことを守ってくれているから、もう少し前で待ってってもいいよ・・と言ってもらえるかもね。」
すると、さっきまで線の前に出ていた子が、すっと後ろに下がりました。
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私たちは欲張りで、いつも少しだけ余分に欲しがる気持ちがあるのかもしれません。
自分でもいやだなと思っているのですが、なかなかその気持ちを抑えることができないことがあります。
子どもたちも同じなのかな?
地域のお茶の先生が「腹6分目」ともおっしゃっていました。
後の「4分」は人様のため。
日本の文化の中に昔から在り続けた素敵なところだと思います。