学校日記

今日の一言 6月17日 今と未来を創る人

公開日
2017/06/17
更新日
2017/06/17

校長雑感 一隅を照らす

「桃陽小学校って楽しそうな学校だね?
元気で素直で、かわいくて 幸せそうな子どもたちでいっぱいだ!」
学校に来たお客さんが、しばしば、そんなふうに言ってくださいます。

さて、この「楽しそうな学校」って誰がつくっているんでしょう。

それは、誰か知らない人がつくっているのではありません。
皆さんの ひとり一人が学校を創っています。楽しい学校を創っています。

「ぼくは、つくってないよ。」
「わたしひとりが好きなことしたっていいじゃない。学校はかわらないよ。」
と思う人がいるかもしれませんが、そうではありません。

・・・
今日の平和学習は、君たちが「今と未来を創る」 その勉強をしています。

6年生が読み聞かせをした本は、72年前の出来事についてのお話です。
72年前。その時代を懸命に生きた人たちの本当のおはなしです
そして、みんなが本で読んだことは、72年前の人たちがつくった世界・世の中なのです。

今の世界・世の中は、お父さんやお母さんやお家の人たち、学校の先生たちのような大人がつくってきました。ここにいる大人たちひとり一人がつくっています。

今いい世の中でしょうか?いい世界でしょうか? 
わたしたち大人もよく反省しなければならないでしょう。

70年前の世界も、今の世界も作った人がいます。
同じように学校は君たちひとり一人がつくっています。

そして、君たちは「未来」も創ります。

今日から始まる平和学習は、昔のことだけを知る勉強ではありません。
「皆さんが今このとき、そして未来を創る勉強」です。

未来を創るのは皆さんなのです。

今日から本格的に平和学習が始まります。6年生の修学旅行を取り組みのゴールとして、折り鶴を折ったり、各学年のテーマに沿って学習していきます。
しっかりと学習しましょう。

***

今日の平和学習でお話した内容です。

平和学習は、戦争の悲惨さや惨さを強調するだけの時間になりがちです。
自分には関係のない大昔のお話・・・

「戦争いや。」「人が殺されるのはいや」

子どもから、でてくる言葉がここで終わっては、他人事になってしまいます。

・・・

私は、今日の平和集会にも紹介された折り鶴の佐々木禎子さんの学校(広島市立幟町小学校・幟町中学校)を卒業しています。

同級生には、被爆2世が数多くいました。私たちの父母の世代が昭和一桁だからです。
ドイツに住んでいた時代は、まだ徴兵制度があり、イランイラク戦争では知人の息子が戦場に行きました。東西ドイツの統一も目の当たりにしました。戦争や原爆をそう遠くない存在として感じていました。

私にとって、戦争は、他人事ではありません。

子どもたちにも、自分のことだと思ってほしい、と願っています。
そして、未来を創る人として、知徳体を鍛えていってほしいと・・・