学校日記

今日の一言 3月12日 働き方改革 21 働きたい人たち

公開日
2018/03/12
更新日
2018/03/12

校長雑感 一隅を照らす

ミュンヘン日本人国際学校の先生たちは、夜中まで教材準備をしていました。

18時過ぎになると先生たちは、学校の近くのレストランへ出かけていきます。
「今晩も遅くなるんですよね。まず食事しませんか?」と、私も時々誘われました。

食事に行くと、そこで教育談義。
小一時間ほど盛り上がると学校に戻り、そこから数時間・・・

「そんなにやることがあるんですか?」と訊くと

 教材研究にはきりがありません!
 やればやるほど、まだまだと・・
 いいものができると明日が来るのが楽しみでしょうがなくなります。

どこまでもやる気満々の先生たちでした。

働きたいんです!!
授業の準備や行事の準備をして
その結果
子どもたちの喜ぶ顔を見ることができるのなら

労働時間短縮や金銭的な見返りは問題ではないのです!!

・・・

教師という職業を選ぶ人は、営利を求める人たちではありません。

子どもたちと一緒にいることが大好きで
子どもたちが喜ぶ顔を見ることが大好きで
子どもたちを喜ばすことなら、何時間でもその準備に時間を
使うことが出来る人たちです。
労力を惜しみません。

費用対効果、効率などにも縁はありません。
そもそも利潤追求は、学校の使命ではないのですから
経済活動で指標として使われているような観点を
教育の分野に適用することはピント外れです。

・・・

プロ野球選手なりたいと思ってチームに入った人が
やりたいことは何でしょう?
    試合で活躍すること。

試合で活躍するためには、何時間でも練習するでしょう。
練習時間で給料をもらっているのではありません。
給料は、試合で活躍することの代価です。


音楽家になりたいと思ってオーケストラに入った人が
やりたいことは何でしょうか?
    コンサートで演奏すること。

コンサートでいい演奏をするためには、何時間でも練習をするでしょう。
練習時間で給料をもらっているのではありません。
給料は、すばらしい演奏をすることの代価です。

では・・・・
教師になりたいと思って学校に入った人が
やりたいことは何でしょうか?
    
彼等は何のために、時間を使うのでしょうか?
彼等に支払われる給料は、何に対する代価なのでしょうか?

・・・

野球選手や音楽家の練習は、「働くこと」の中に入っていますか?