今日の一言 3月13日 心の傷は見えますか?
- 公開日
- 2018/03/13
- 更新日
- 2018/03/13
校長雑感 一隅を照らす
私が子どものときのはなしです。
図工の時間に、版画を作っていました。
君たちもするでしょ。
そのとき彫刻刀を使うよね。
彫刻刀を使う時は、気を付けてくださいね。
彫刻刀を持ってない手を、
彫刻刀の進む方向に持っていってはダメですよ。
板は手前の方で持っていなければいけません。
ところが、私の隣の隣の隣に座って作業していた子は、
左手を彫刻刀の向かう先に置いていたのです。
一生懸命削っていると「あっ!」
右手の彫刻刀で、左手の親指と人差し指の間をザクッと・・
少し切れただけではありません、深くえぐってしまいました。
傷は深く、血もたくさん出ています。
けがをした子の悲鳴を聞いて、隣り子が「どうしたの?」と覗き込みます。
「ウワッ!!」
「ウワッ!!」という悲鳴をあげた子の隣の子が「どうしたの?」と・・
「ウワッ!!」・・その隣が子がまた同じように「ウワッ」
そして最後に私が「どうしたの?」・・「ウワッ!!」
保健室に行こう!!みんなで行きました。
保健室の先生も「ウワッ!!」
直ぐに手当てをしました。
・・・
じゃ、ここはどうだろう?(胸のあたりをさする仕草をします)
もし誰かが、誰かの言葉で傷ついて、心に大きな傷がついていたら・・・
わたしたちは、見ることができるでしょうか?
ひょっとすると、隣の子は傷ついているかもしれないですね。
そのことに気が付いて「ウワッ!!」といってあげることができるでしょうか?
私たちは、誰かを傷つけているかもしれないですね。
傷つけていることにも気が付いていないかもしれませんね。
人を傷つけるのは、刃物やげんこつだけではありません。
言葉やちょっとした心無い行いが、
人を傷つけてることがあるかもしれませんね。
・・・
3月12日の国際理解教育のキㇺ・ガンジ ソンセンニㇺのお話しから