「桃陽での最後の春だな〜」

６年生の子がしみじみと言いました。
今日の下校のとき、細工谷交差点の信号待ち。

過ぎて行く時間を、まさに過ぎようとしている時に
感じることができる人は、多くありません。
子どもはなおさらです。

どんな感じ方をする子なんだろう・・と思いました。

私は、子どものころから転校の多い子ども時代を過ごしました。
小学校で３回、広島と松江を往ったり来たり。
高校２年の時、広島から東京へ。

何度か友だちと別れたり、街を離れたりすると
春という季節はめぐってきますが、去年の春と今年の春は、違う季節だと感じるようになります。
景色が違う。空気の匂いが違う。咲いている花が違う。友だちが違う。

「この子もそんな経験をしているのかな？」

・・・
　　校長先生も、桃陽の最後の春だよ

「え！？　そうなんですか？」
　
　おどろいているような、
　なんだか少し嬉しそうな
　そんな笑顔で、その子は言いました。


私も、
過ぎて行く時間を、まさに過ぎようとしている時に
感じています。

（桃陽で迎える５度目の運動会です）