とても書道の上手な保護者の方がいました。
ある日いただいた毛筆のお手紙はとても悲しい内容だったのですが
あまりにもきれいでしばらく飾っていたほどでした。
（学校で勤務中に心臓麻痺で亡くなった職員がいました。
　その時のお悔やみのお手紙でした）

しばらくして、彼女にどうやったら字が上手になるか尋ねました。

「学校で使っている書写の教科書が素晴らしいです！」
「どこで書きはじめ、どこでとめるか。濃淡まで徹底的に真似してください！」

と言われました。
教科書の監修者のお弟子さんだったのです。

・・・
書道は、紙の上から始まるのではありません。
筆の進む方向の逆方向、数メートル先から始筆の点へねらいを定め
一気に半紙の上に筆を置くのです・・・・

欧陽詢（おうようじゅん）
王義之（おうぎし）
王鐸（おうたく）
その時に、知ることが出来ました。

・・・

４年生の習字の時間。

「のびやかな字がすてきですね」
今年から桃陽に来た先生がニコニコしていました。

一生懸命取り組む子どもたちでした。