きょう(3月5日)はどんな日
- 公開日
- 2025/03/05
- 更新日
- 2025/04/18
お知らせ
すばるが月に隠される「すばる食」
「すばる」は、平安時代の女流作家清少納言が書いた随筆「枕草子」の、ものづくしのなかの「星は」の条に登場しています。
「星は昴(すばる) 彦星(ひこぼし) 太白星(ゆうづつ) よばい星少しをかし…」。
訳すと、星といえば、すばる。彦星。宵の明星。流れ星は、すこし趣がある…となり、夜空に見える星の中で、清少納言が美しいと思ったものを並べたものだそうで、そのトップに「すばる」が輝いています。
そもそも「すばる」とは、おうし座のプレアデス星団のことです。肉眼では6つほど星が見えるので、江戸時代には「むつらぼし(六連星)」と呼ばれていたこともあったようです。双眼鏡では60〜70個もの青白い恒星の集まりに見えます。
「すばる」(M45、プレアデス星団)は、おうし座にある散開星団で、肉眼でもぼんやりとその姿を探すことができます。
今日3月5日の夜は、西の空で月が「すばる」を隠す「すばる食」が見られます。
国立天文台によると、午後10時ごろから西の空で、月の暗い部分の縁(月の光っていない部分)から、すばるが月に隠されていく様子がわかるといわれています。食が進むにつれて、すばると月の高度は下がっていきます。低い位置でも空が見える、開けた場所を選ぶといいでしょう。
大阪でも雲の切れ間があり、星空を見られるチャンスがあるそうですよ。
観察時は、月が近くにあってすばるが見えづらくなるため、双眼鏡があればより観察しやすいでしょう。
もし、チャンスを逃してしまっても大丈夫。2025年は今日を入れて8月16〜17日、11月6〜7日、12月31日とあと3回チャンスがあります。まだまだ寒い季節ですが、安全に気をつけながら夜空を見上げてみませんか。
※写真は、国立天文台(NAOJ)のHPより