「つるのおんがえし」というお話を知っていますか。主人公に助けられたツルが、その主人公に「恩返し」をするお話ですね。お世話になった方に恩返しをするのはとても良いことですね。

では「恩送り」という、言葉を知っていますか。

人からしてもらったうれしいことやありがたいことを、その人ではなく、他の人にする、ということです。「良いこと」を社会全体に送るということです。

例えば、道に迷って困ってしまったときに誰かに親切にしてもらった、としましょう。その時助けてもらって感謝する気持ちは、あなたがいつか道に迷って困っている人に出会ったときに親切にすることで、親切を次の方に送るということなのです。

このような考え方は、昔の日本にもあり江戸時代の文献にも残っているようです。また英語圏では「pay it forward」という表現で「恩送りをする」という意味で用いられます。

明日から３月になり、今年度を締めくくると同時に、来年度の準備も始まりますね。

実はみなさんは、昨年の４月に「恩送り」を受けていたのです。一つ上の学年の人たちが、みなさんが気持ちよく、きれいな教室で新学年を迎えられるように心を込めて、掃除や整備をしてくれていたのですね。

みなさんも、次の年の人たちのために、ぜひ心がけて「恩送り」をしてもらえたらと思います。

西三国小学校のたくさんの人たちが、いろんなところで「恩送り」してもらえると、あたたかい学校になると思います。

今日は、全校集会に当たり、歯と口の健康についてのポスターの表彰と、健康委員会から今月の健康目標についてのお話がありました。