虐待体験 赤裸々に 〜島田妙子さん講演会〜
- 公開日
- 2014/10/14
- 更新日
- 2019/08/28
豊里トピックス
11日(土)の19時から、
東淀川区民ホールで開催された「島田妙子さんの講演会」に行ってきました。
夜の遅い時間にも関わらず、
豊里地域からだけではなく、東淀川区の各地からたくさんの人たちが講演を聴きに来られていました。
島田さんは3人兄弟で4歳から児童養護施設へ入所、7歳の時、父の再婚により家庭に復帰しますが、そこから始まる壮絶な虐待。
何度も命をおとしかけたご自身の体験を、赤裸々に語られるお話しに引き込まれ、2時間という講演時間はあっという間でした。
表題の「虐待する大人を助けたい」は間違い??
いえいえ、
虐待を受けている子を救うことは一時的な対処に過ぎない、虐待を本当に解決するためには、虐待する大人に手を差し伸べることが必要だと話されました。
人は弱い。
だから、すぐに病(やまい)にかかる。
虐待のきっかけになるのは、そんな心の「くれない病」
必死になって子育てしているのに… 一生懸命に頑張っているのに…
・だれも、助けてくれない。 ・だれも、わかってくれない。
この「くれない病」におかされると、人に感謝する気持ちがいっぺんに低下してします。言わなくていい一言がつい口をつきます。つい手が足が出てしまいます。
今は、「虐待を疑えば通報」と言われていますが、
そんな時に、地域の人がかけてくれる一言がどんなに大きな心の支えになるかわかりません。みんな、悩んでいるんです。苦しんでいるんです。
一番心に残ったのは、 《 伝えたい思い、2つの「仕付け糸」》
島田さんの子育ては、
我が子を枠にはめるのではなく、ゆるい、ゆる〜い、「仕付け糸」とご自身が表現される思いを伝えることにあります。
1つ目は、「私は、どんなときでも、あなたのことを愛している。」
2つ目は、「私は、どんなときでも、あなたのことを信頼している。」
たった2つかもしれないけれど、
真正面から子どもと向かい合い、
真剣に気持ちを伝えることができれば…
この親の思いは、子どもが生きていく中での、大きな「仕付け糸」になる。
一人でも多くの人たちに聞いていただきたい、本当に心打つ素晴らしい講演会でした。
(学校長)