大阪市全校で教員公募とは?
- 公開日
- 2013/10/07
- 更新日
- 2013/10/07
お知らせ
日曜日の朝刊一面に、大阪市の教育に関する記事が掲載されていました。
それは「教員の公募」です。一度読んでもなかなかわかりにくい記事だと思いますので少し解説いたします。(ただ、校長の私自身も新聞で初めて読んだ内容で事前説明は受けていません。)
大阪市の公立学校の教員は、原則として、初めて教員に採用された新任校であれば4年、二校目以降であれば7年で転勤の対象となります。
その際、どこの学校に転任するかの希望は述べることができず、大阪市教育委員会の異動計画に従うことが一般的でした。
しかし、今回の「教員公募」はそれぞれの学校が希望する教員を直接募集することを認める制度です。
転勤の対象となった教員が「ぜひ、○○小学校で勤務したい」と願えば、その学校の公募に志願することとなります。しかし、この公募枠で教員の異動を認めるのは各校1名で、もし3名の希望者があった場合、希望がかなわなかった残り2名の教員は、従来通りの転任となります。
しかし、この制度には、功罪相半ばする問題を含んでいます。
長所はもちろん、校長が求める教員を積極的に公募することにより学校の特色化を図り、教員のやる気を引き出すことができるということです。
それと同時に、公募をしても、一部の人気校にのみ優秀な教員が集中し、荒れた学校や交通の便の悪い学校などには人が集まらず、長期的にみた場合には学校間格差が広がるのではないかという心配もあります。
まず来春の異動で、試験的に100校を対象に実施し(本校がその対象校になっているかどうかは全くわかりません)、再来年には大阪市の全429小中学校で実施される予定です。
今回は、一報ということで簡単に「教員の公募」の概略を説明しましたが、お分かりいただけましたでしょうか。詳しいことがわかり次第改めてお知らせいたします。 (学校長)