あいさつ禁止のマンションが話題に・・・
- 公開日
- 2016/11/28
- 更新日
- 2016/11/28
豊里トピックス
先日TVを見ていて、
びっくりする記事があったのですぐ検索・・・
11月4日付の神戸新聞夕刊に、『理解に苦しんでいます』というタイトルで掲載された投書がきっかけです。
この投書によれば、
住民同士で「あいさつをやめましょう」とのルールが生まれたのは、小学生の子どもを持つ親が発した一言がきっかけ、その親は、マンションの住民が集まる総会の中で、「(子供に)知らない人にあいさつされたら逃げるように教えているので、マンション内ではあいさつをしないように決めてください。」 と提案したといいます。
その上で、
「子どもには声をかけられた相手が住民かどうかを判断できないことから、教育上困ります」とも話していたそうです。
この提案に、
若い保護者ならともかく、総会に出席していたご年配の住民も、あいさつをしても相手から返事がなく「気分が悪かった」として賛同。「お互いにやめましょう」と意見が一致し、最終的に「あいさつ禁止」のルールが明文化されることになったといいます。
子ども達を取り巻く社会環境の中には危険がいっぱいです。残念ながら、子どもが被害になる事件も数多く報告されています。
そんな中、
「知らない人にはついていかない」「危険だと思ったら、大きな声を出す、逃げる。」と指導することは至極当然、絶対に必要なことです。
でも、『あいさつ』は大切な礼儀であるとともに、その一言のあい
さつが人と人とのつながりを密にし、子ども達を守る環境つくりに
つながると思うのですが・・・
「あいさつしたけど、返ってこない。気分が悪い。」にいたっては
言語道断。あいさつは決して、見返りを求める行為ではなく、
「いつか、心に届け」と願う無償の気持ちのはずです。
地域や家庭で、こうした教育を受けた子ども達も、
学校や職場など、場面が変われば、必要に応じた気持ちのいいあいさつができるんでしょうか?? 正直、とても、そうは思えない・・・
『時代の流れ・・・』と言ってしまえばそれまでですが、このニュースを聞いてなにか本当に切ない気持ちになりました。
(学校長)