11/13(月) 全校朝礼「耳の聞こえないメジャーリーガー」
- 公開日
- 2017/11/13
- 更新日
- 2017/11/13
学校長講話
校長講話(要旨)
先週の11月9日に読書週間が終わりました。
期間中にみなさんがたくさんの本を読んだと担当の先生から聞きました。
図書館がリニューアルされて、いろいろな本があるので、校長先生が前から読みたかった本を探しに行ってみました。ありました、この本です。「耳の聞こえないメジャーリーガー、ウイリアム・ホイ」です。少しこの本のお話をしたいと思います。
今から100年以上前の1880年頃のお話です。ウイリアム・ホイは野球の大好きな耳の聞こえない少年です。地元の少年野球クラブに入ろうとしましたが、耳が聞こえないことや背が低いことを理由に受け入れてもらえませんでした。
そして、学校を卒業してから靴屋で働きました。ウイリアムのキャッチボールを見て地元の野球チームに誘われましたが、やはりそこでも審判のコールが聞こえないことでアウトかセーフ、ストライクかボールかよくわからないので、周りから悪口を言われたり、笑われたりしました。
ウイリアム少年のお母さんのアイデアで審判にゼスチャーで知らせてもらうことにしました。そうすることで、ウイリアム少年だけでなく、野球を見に来たみんなにもアウトかセーフかわかるようになりました。現在の野球審判のスタイルはここから始まっています。
もともと野球がうまかったウイリアム少年はめきめき実力を発揮し、やがてメジャーリーガーになりました。そうしていつしか、観客全員が立ち上がって拍手を送るような有名な選手になりました。これをスタンディングオベーションといいますね。
これまでどんなに辛いことがあっても、一度も泣いたことのなかったウイリアム・ホイですが、観客全員が立ち上がってウイリアムに拍手を送った時に初めて涙を流したそうです。
この本が図書館に2冊ありますので、ぜひ読んでみてください。
最後に、皆さんはできない人や間違った人ををからかったり、悪口を言ったり、笑ったりしていませんか?皆さんには人を支えたり、応援できる人になってほしいと思います。