10月7日の全校朝会
- 公開日
- 2019/10/07
- 更新日
- 2019/10/07
校長歳時記
7日の全校朝会のお話
おはようございます。
本当に徐々にですが、秋に向かってきています。よく言われるように、秋はスポーツの秋、読書の秋、学習の秋、文化の秋といろいろなことに取り組みやすい時期です。
皆さんは何に取り組んでいますか。
校長先生は本を読んでいます。先日読み終わったのがこれです。
生き物は生まれ出て、最後には必ず死んでしまいます。生き物によって、その一生はそれぞれ大きく違います。それを解説してくれている本です。その中から一つお話ししましょう。
マンボウというお魚を知っていますか? 6年生は修学旅行で訪れる志摩マリンランドで見ることができると思いますが、結構大きな魚です。
このマンボウは、3億個の卵を産むと言われています。すごい数だと思いませんか? もし、3億個の卵がみんな大人のマンボウになってしまうと、海の中はマンボウだらけになってしまいますね。そうならないのはなぜでしょうか?
そう、大人になる前に、他の魚などに食べられてしまうからですね。
理屈の上で、マンボウが海の中でいつも大体同じ数になるとしたら3億個の卵から大人になるのは、2匹ぐらいということになります。3億の中から2匹だけ生き残るというのはとてつもなく少ないですね。
生き残ったマンボウは20年以上くらい生きていると言われていて、100年以上の寿命があるのではないかとも言われています。まだまだわからないことはたくさんあるようです。興味のある人は研究してみてください。
マンボウが生き残るのはとても大変なことがわかったと思います。でもこの本を読むと、それはマンボウだけではなく、すべての生き物は日々生き残ることは戦いだとおもいました。
皆さんも、ヒトという生き物として、毎日生きています。食べなければならないし、寝なければならない。本当なら、安心して食べられるものを手に入れるのに苦労しなければならないし、安心して寝られる場所を確保するのはとても難しいのですが、ヒトはみんなで協力してそれを作っています。みんなで協力しているからこそ、ヒトは生き延びることができています。
みんなで協力すること、つまり、ひとりひとり自分ができることを一生懸命やることが、みんなで安心して生きていくためにとても大切です。そういうことをちょっと考えてみてください。