２月最初の全校朝会の話。

　おはようございます。
　突然ですが、身の回りにはたくさんの生き物がいますね。また、生き物ではないものもいます。では、みなさんは生き物と生き物でないものはどうやって見分けますか？
　お餅などにつくカビと鉄などにできるサビはよく似ていますが、カビは生き物で、さびは生き物ではありません。
　実は生き物と生き物でないものの区別はとても難しい問題なのです。

　さて、このところニュースでも話題になっている「新型コロナウイルス」はとても気になりますね。インフルエンザもウイルスによって感染します。でも、病気はみんなウイルスのせいというわけではありません。病気の原因となるものにはウイルスのほかに、細菌やカビの仲間の菌類が原因と言うこともあります。それ以外の原因もあります。

　難しい話はおいておいて、ウイルスについて少しお話をします。
　ウイルスはとっても変わっています。はじめにお話しした、生き物か生き物でないのかの境目になります。普通の生き物が持っているしくみを持っていないから、生物とは言えないんだけれども、すべての生物が持っている、その生物の設計図、つまりDNA（またはRNA）をウイルスは持っています。というか、ウイルスはDNAしか持っていないのです。自分を作る設計図だけ頑丈なタンパク質のカプセルの中に持っているもの、それがウイルスなのです。

　ウイルスはほかの生物の細胞にひっついて、細胞に穴を開けて、自分の設計図を流し込んで、コピーをたくさん作るのです。なので、ひっつかれた細胞が壊れてしまい、病気になるのです。でもどの細胞でも穴を開けられるというわけではないので、ちょっと安心してください。地球上にはたくさんのウイルスがいると言われていますが、すべてが人間に悪さをするわけではありません。また、やっつける方法もあります。

　だからこそ、マスクや手洗い、消毒などとっても大切になります。気をつけて自分の身は自分で守ってください。今週も元気にがんばりましょう。


話の後に、今日3日から始まる駆け足タイムのお知らせがありました。

運動場には駆け足タイム用のトラックの線が引かれています。今日は朝会の始まる前から、そのトラックに合わせて、みんな走っていました。元気です。