学校日記

子どもから学ぶ!

公開日
2020/07/04
更新日
2020/07/04

できごと

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令和2年7月4日(土)ホリデーコラム1

100の言葉

冗談じゃない。100のものはここにある。

子どもは
100のもので作られている。
子どもは
100の言葉を
100の手を
100の考えを
遊んだり話したりする。

100の考え方を
愛することの驚きを
いつも100通りに聴き分ける
100のものを歌ったり理解する
100の楽しみを
発見する
100の世界を
発明する
100の世界を
夢見る
100の世界を持っている。

子どもは
100の言葉を持っている。
(その100倍もその100倍もそのまた100倍も)
けれども、その99は奪われている。

学校の文化は
頭と身体を分けている。

そして、子どもにこう教える。
手を使わないで考えなさい。
頭を使わないで行動しなさい。
話さないで聴きなさい。
楽しまないで理解しなさい。
愛したら驚いたりするのは
イースターとクリスマスのときだけにしなさい。

学校の文化は子どもに教える。
すでにあるものとして世界を発見しなさい。
そうして100の世界のうち
99を奪っている。

学校の文化は子どもに教える。
仕事と遊び
現実とファンタジー
科学と想像
空と大地
理性と夢は
ともにあることが
できないんだよと。

こうして学校の文化は
100のものはないと子どもに教える。

子どもは言う。
冗談じゃない。100のものはここにある

            ローリス・マラグッツィ
(田辺敬子訳)

100人子どもがいれば、100通りの個性がある。
私たち大人は、目の前の子どもの声にならない声を聴き、子供から学ぶ存在でなければならない。とこの詩を読んで改めて感じました。