学校日記

子どもは子どもの中で育つ!

公開日
2020/11/23
更新日
2020/11/23

できごと

令和2年11月23日(月)ホリデーコラム53
「人生100年時代を生き抜く子を育てる!個別最適化の教育(西川 純 著 学陽書房)」より、

「第5章 個別最適化を実現する未来」の章の一節「『学び合い』でできること」より、

特別支援の子どももクラスの中で受け入れられます。我々は特別支援の子どもが授業中に教師(もしくは介助員)から受けている指導を記録し分析しました。その結果わかったのは、その多くは(全部ではありません)子どもでもできることだったのです。
知的障害がある場合は特別支援学級での課題を通常学級でやればよいのです。特別支援学級の教師の中には、「それではかわいそうだ」と思う人もいます。しかし、「かわいそう」と思うことが、子どもをかわいそうにしてしまいます。人には得手不得手があります。それと折り合いをつけて生きなければなりません。教師が教えるべきは、四則演算より、得手不得手は人の幸せを決めるものではない、ということです。それを伝えるためには、得手不得手をあらわな状態にして、そこで支え合う経験を積み上げることです。







「子どもは子どもの中で育つ」このことは、これまでの教職経験の中で確信できることのひとつです。
学校は常にミニ社会でなければなりません。未来の子どもは必ず社会に巣立ちます。学校だけで過ごせる期間はとても短いものです。しかし、幼少期から学童期、青年期に向かって過ごすこの期間は、人として成長するためには貴重な時間です。この大切な時期に、いろんな人の中に身を置き、いろんな人の考え方を知り、自分ならどうすると考え続けることのできる人であることは、とても大切な人格形成の一つになると思います。
だからこそ、「いつも一緒にいること」が大切です。人との違いを個性として認めることができ、認め合えること、互いの自由を承認し合えることこそが、学校にも社会にも必要なことになると思います。