262の法則!
- 公開日
- 2020/12/29
- 更新日
- 2020/12/29
できごと
令和2年12月29日(火)ホリデーコラ64
「ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門」(木村 尚義 著 「朝出版」)より、
アリの集団をよくよく観察してみると、面白いことに気が付きます。アリの「働き方」によって、集団が3つのタイプに分かれているのです。
・必死に働くアリ
・それなりに働くアリ
・全然働かないアリ
その割合は2:6:2に分かれるのだとか。
では、全体の20%にあたる「働き者のアリ」だけを残し、それ以外を取り除くとどうなるでしょうか?
働くアリだけの集団・・・にはならなくて、実はこのなかでまた、働き者のアリ(2割)、それなりに働くアリ(6割)、全然働かないアリ(2割)が生まれるのです。
円形の軌道をつくり、この軌道にアリの集団を導きます。すると、どのアリも直前のアリの後ろにくっついて進み、やがてグルグルと円を描いて行進し始めます。
円には「終点」がないので、行進は止まりません。
ところが、あるとき、この円を飛び出すアリが出てきます。
変わることのない日常を飛び出し、新たな道を進む開拓者。
この開拓者は、「全然働かないアリ」なのです。
このアリをムダな存在として取り除いていたら、行進はいつまで続いていたのでしょうか・・・。
ラテラルとは「水平」という意味。ラテラルシンキングとは、「常識」に縛られず、物事を異なる角度から見ることを心がける思考法です。どんな前提条件にも支配されない自由な思考法、発想の枠を広げる思考法とも言えます。ラテラルシンキングにとって、「ムダ」は必要不可欠なものです。アリのたとえは、どんな集団にも言えます!俗に言われる「262の法則」です。学校のクラスの中にも適するかもしれません。一見、集団に馴染まない子どもでも、見る角度を変えると、思わぬ発想やひらめきを持ち、みんなから一目置かれる存在になるのです。どの子にも、その子なりの良さがあり、一人一人が違っていてあたりまえなのです!まわりがその良さを認めてあげ、お互いを尊重することができれば、ステキなクラスや集団になります!