児童朝会 〜3月17日〜
- 公開日
- 2025/03/17
- 更新日
- 2025/03/17
その他
今年度最後の児童朝会は、各教室と多目的室をオンラインで結んで児童朝会を行いました。
校長講話の内容は、次のとおり。
「みなさん、おはようございます。
今日は、ヨシタケ シンスケさんが書いた『みえるとか みえないとか』という絵本紹介します。
このお話のあらすじをざっと紹介すると・・・。
主人公の『ぼく』は宇宙飛行士です。
ある星で出会ったのは、『前にも後ろにも目がある宇宙人』。
『ぼく』が後ろを見えないことを知るとかわいそうに思って、ものすごく気を遣ってくれます。
『え?!キミ、うしろが見えないの?』
『えー?!ふべんじゃない?かわいそう!』
『この人は、じぶんのせなかが見られないんだね・・・。』
『かわいそうだから、せなかの話はしないであげようね。』
『すごーい!ちゃんとあるいてる!』
『みんなよけてあげてー!』
『いや、ぼくはべつに、これがふつうだから・・・』
みんな『ぼく』はこれが普通だと思っているのに、なんだか変な気持ちになりました。
地球では後ろが見えないのが当たり前ですが、他の星には他の星の「当たり前」があるようです。
例えば、足が長いのが当たり前、空を飛べるのが当たり前、
体が柔らかいのが当たり前、口が長いのが当たり前・・・。
・・・どの星でも地球人の「ぼく」は、『めずらしい体』になってしまうのですね。
でも、よく考えてみると、そもそも、この焼野小学校にいるみなさんもちょっとずつちがいますよね。
体が大きい人や、小さい人、
おこりんぼうの人や、泣き虫の人、
活発な人や、おとなしい人、
いろいろな友達がいますね。
みんな それぞれ その人にしかわからない、その人だけの見え方や感じ方をもっているはずです。
大きい人にしか、見えないものもあれば、小さい人にしか見つけられないものもあるし、
見えない人にしか感じられないものもあれば、聞こえない人だけが見分けられるものもあるし、
友達がたくさんいる人にしか できないこともあれば、おとなしい人だけが 気付くことができるものもあるし、
みんなよりゆっくりな人だけが感じられるものもあれば、歩けない人だけが わかることもあるし、
大人にしか わからないこともあれば、子どもにしか わからないこともあるし・・・。
自分とちがう人とでも、おたがいの工夫や失敗や発見を教えあったら、きっとみんな「へー!」ってなりそうですね。
私たちの周りには、同じ人はいません。
そして、『他の人と違う』ことは、多くの人にとって怖いこと、心配なことです。
一人一人が違うということは、当たり前のことなのに、なぜかみんなと違うところがある人を、『普通とちがう』といって、なんか別物みたいに考えてしまいます。
そして、『かわいそう』と思ってしまいます。
自分にみんなと違う部分があることを『普通とちがう』といって、残念に考えてしまいます。
じゃあ『普通っていったい何なのだろう』『みんな違っていいのにな』と先生は思います。
みんなのクラスも同じだと思います。
自分と違うこと、例えば、みんなの周りには、勉強や運動ができる人・できない人、
体が大きい人・小さい人、活発な子・おとなしい子、肌の色や顔の特徴、外国人、障がいのある人など、いろいろな友達がいます。
みんな、一人一人がちがうものをもっています。
言われた本人が変えようと思っても、変えることができないこともあります。
でも、それぞれによいところがあります。
よいところのない人は誰もいません。
だからこそ、友達と話すときは、いつも相手の気持ちを考え、悲しい思いをさせないようにしてほしいです。
焼野小学校の子どもたちはみんな優しいです。
ですから、「もし私が○○さんなら、どう思うかな」といつも考えながらお話すれば、学校生活がもっと明るく楽しくなります。
さて、早いもので、今週で今の学年の最後の1週間になります。
6年生は、いよいよ明日卒業式ですね。
1年生から5年生のみなさんは、金曜日に修了式があります。
そして、4月になると今の学年が1つ上がります。
クラスが変わって、新しい友達とすごすことになります。
中には、苦手だな、ちょっと自分とは違うなと思う友達もいるかも知れません。
でも、相手のことを思いやって、どんな友達でも、大切にする気持ちは忘れないようにしてくださいね。
そして、どんな友達でも、相手の気持ちを考えて、悲しい思いにさせないようにしてくださいね。
『みんなちがって、あたりまえ みんなちがって、みんないい』
これで先生の話を終わります。」
講話の後、今週の当番の教員から今月の目標「1年間をふりかえり次の学年の準備をしよう」について話をしました。